MD3012

銅系焼結層に固体潤滑剤を分散したタイプ

MD3012
MD3012は、スチール上に特殊固体潤滑剤を均一に分散させた銅系焼結合金層をのせた二層構造からなる、高温、高荷重用の軸受けです。

構造

MD3012構造

(上図)
  1. 銅系焼結合金属
  2. 固体潤滑剤
  3. スチールバックメタル層
MD3012 の摺動面になる焼結合金層は、常温はもとより高温にもすぐれた軸受け性能を発揮するように、厳選された固体潤滑剤が銅系焼結合金層内部にたくみに組み合わされています。この複合化により、耐荷重性および耐摩耗性の向上がはかられ、すぐれた軸受け性能を持たせたものです。
スチールバックメタルについては、鋼板を使用し合金層を強固に保持し、軸受けの機械的強度を高め、寸法安定性を確保する機能をはたしています。

特徴

MD3012特徴
  • 高荷重で使用できます。
  • 往復運動、揺動運動、継続運転でも、優れた軸受け性能を発揮します。
  • 耐熱性にすぐれています。
  • 潤滑油併用の場合、青銅系焼結合金層の良好な油の保持性と含有する固体潤滑剤の作用で、さらにすぐれた軸受け性能を発揮します。
  • 軸受けが薄肉のためコンパクトに設計ができます。

諸性質

項目 単位 MD3012
引張強さ MPa(kgf/㎟) 235(24.0)
硬さ HRM(合金) 70
伸び >10

性能【使用範囲】

給油条件 許容最高荷重MPa(kgf/c㎡) 許容最高速度m/min 使用限界温度℃
無給油 25(250) 25 350
給油 49(500) 50 200

標準寸法一覧表

寸法一覧表はこちらから(別ウィンドウで開きます)

ご使用にあたって

  • MD3012の合わせ目は、軸の回転に影響を与えませんが、最大荷重のかかる個所を避けて圧入して下さい。
  • 内径φ9mm以下は、内外径の面取りを省いています。 外径面取りT=1.0の時0.5/1.5の時0.8/2.0の時1.0/2.5の時1.0

MD3012性能【使用範囲】

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